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今シーズンは大記録続出!ノーヒットノーランを達成した3投手について

今シーズンは大記録続出!ノーヒットノーランを達成した3投手について

2022年4月10日に千葉ロッテマリーンズの佐々木朗希投手が完全試合を達成すると、そこから福岡ソフトバンクホークスの東浜巨投手、横浜DeNAベイスターズの今永昇太投手、オリックスバファローズの山本由伸投手がノーヒットノーランを達成。さらには、中日ドラゴンズの大野雄大投手が10回2アウトまでパーフェクトゲームを進めるなど、投手の大記録が続々と達成されています。

佐々木朗希投手については様々な記事も書かれていますので、ここではノーヒットノーランを達成した東浜投手、山本投手、今永投手についてまとめていきます。

今シーズンノーヒットノーランを達成した3投手

これからはノーヒットノーランを達成した順番に東浜選手、今永選手、山本選手をご紹介します。

東浜巨投手(達成日:5月11日 西武戦)

  • ポジション:投手
  • 投打:右投右打
  • 身長/体重:182cm/83kg
  • 生年月日:1990年6月20日
  • 経歴:沖縄尚学高-亜細亜大-福岡ソフトバンクホークス
  • ドラフト:2012年ドラフト1位

沖縄尚学高校時代からプロ注目選手として活躍していた東浜投手。亜細亜大学では東都大学リーグで様々な記録を樹立し、鳴り物入りでプロ入りした10年目の右腕です。右のオーバースローから、最速154km/hのストレートとスプリットのように変化の大きいツーシーム、球速の違う数種類のスライダー、カットボール、カーブの組み立てで打たせて取るピッチングを主体としています。

プロ入り後も1年目から初完投・初完封を記録する活躍を見せましたが、怪我にも泣かされ、そこまで期待に応えられていませんでした。2022年シーズンは開幕ローテーション入りし、開幕2試合目の日本ハム戦でシーズン初登板初先発。7回2失点の好投でシーズン初勝利を挙げ、その後も好投を続けています。そして、6月11日の西武戦では9回無安打2四球無失点、2併殺で打者27人に抑える快投をみせ、史上84人目となるノーヒットノーランを達成しました。

今永昇太投手(達成日:6月7日 日本ハム戦)

  • ポジション:投手
  • 投打:左投左打
  • 身長/体重:178cm/83kg
  • 生年月日:1993年9月1日
  • 経歴:北筑高-駒沢大-横浜DeNAベイスターズ
  • ドラフト:2015年ドラフト1位

今永投手は、2019年の契約更改で、球団左腕の史上最高額となる1億3,600万円で契約更新。押しも押されぬ横浜のエースとして活躍をしています。左のスリークォーターから最速152km/hの伸びのあるストレート、スライダー、チェンジアップ、カーブを投げ分け、奪三振能力も非常に高い投手です。

高校までは無名の選手でしたが、駒沢大学で才能が開花し、3年生の秋季リーグ戦では、MVP、最優秀投手、ベストナインの3冠を獲得するとともにチーム26季振りの優勝に貢献しました。大学4年生の時には、「大学ナンバーワンの左腕投手」と評価されるほどの投手になりました。

プロ入り後も順調にキャリアを積み、2019年に行われたプレミア12では日本代表に選出され、2021年からは選手会長も務めています。2022年シーズンはキャンプ中に左腕の肉離れを起こし、出遅れますが、復帰後は自身3年ぶりの完封勝利をあげるなど、順調に結果を残していました。そして、6月7日の北海道日本ハムファイターズ戦で史上85人目のノーヒットノーランを達成しました。球団では52年ぶり、札幌ドームでの達成は史上初です。また、交流戦でのノーヒットノーラン達成は、2012年の杉内俊哉さん(現ジャイアンツ投手コーチ)以来10年ぶり3度目という大記録でした。今永投手が達成したことにより、全てのセ・リーグチームが21世紀以降にノーヒットノーラン達成者を出したことになります。

山本由伸投手(達成日:6月18日 西武戦)

  • ポジション:投手
  • 投打:右投右打
  • 身長/体重:178cm/80kg
  • 生年月日:1998年8月17日
  • 経歴:都城高-オリックスバファローズ
  • ドラフト:2016年ドラフト4位

高校2年生の秋の大会で5回参考記録ながら完全試合を達成し、プロからの注目を集めた山本投手。高卒2年目に中継ぎとして5試合に登板、32ホールドを記録、その後は先発投手としてMVPや沢村賞などを受賞する活躍を見せています。投球動作の際に、上半身を突っ込ませながら、リリースで左足を突っ張る投球フォームの持ち主で、右のスリークォーターから最速159km/hを計測するストレートと、スライダー、スプリット、カーブ、チェンジアップ、シュート、カットボールなど多彩な変化球を投げ分けます。

2021年に日本プロ野球史上8人目の投手5冠(最多勝(18)、最優秀防御率(1.39)、最高勝率(.783)、最多奪三振(206)、最多完封(4))を達成し、パ・リーグMVP、ベストナイン、ゴールデン・グラブ賞、沢村賞とタイトルを総なめにしました。2021年の東京オリンピックでは、金メダルの獲得にも大きく貢献。現在のNPBにおいて、絶対的エースだとも言われています。2022年シーズンも昨年に負けず劣らずの結果を残しており、ノーヒットノーランも山本選手からしたら「ようやくノーヒットノーランを達成」したという感覚かもしれませんね。

最後に

大記録が続々と達成されている2022年シーズンも半分以上試合が経過し、今後も様々な記録が達成されることが期待されています。その時に今回ご紹介した3選手が中心となってくるのは間違いないでしょう!さらに、来年3月には第5回WBC(ワールドベースボールクラシック)も開催されます。今回紹介した3投手も選出され、活躍されることを期待しましょう!