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世界選手権が日本初開催!今知りたい「バトミントン」について

世界選手権が日本初開催!今知りたい「バトミントン」について

夏といえば、スポーツ観戦も醍醐味ですよね!大会真っ最中の甲子園をはじめ、今月末にはテニスのグランドスラム・全米オープン 2022やバレーの世界選手権も行われます。

そんな中、バトミントンの世界選手権が初めて日本で開催されることとなりました。近年の日本バドミントン勢は、桃田賢斗選手や奥原希望選手の躍進をはじめ、その活躍は目覚ましいものがありますよね。「バドミントンの試合を生で見てみたい!」という方にはまたとない機会!そこで本記事では、バトミントン世界選手権2022大会と、バドミントンの魅力や見どころをお伝えします。

バドミントンの魅力と歴史

バドミントンをあまり知らない人のために、大会の話の前に競技内容とその歴史を簡単にご紹介します。

バドミントンの魅力1つ目は、驚くべき速さで打ち出されるスマッシュです!音も見た目も迫力満点で、最高初速497kmはギネス記録にもなっています。また、「ヘアピン」と呼ばれるネット際の攻防やドロップショットなど、試合の中に見られる緩急も魅力の1つです。選手は、パワー、スピード、コントロールなど、総合的な能力が求められます。

19世紀後半に端を発するバドミントンは、イギリスで競技スポーツとして栄えました。人気のあったヨーロッパから、当時イギリスの植民地だった東アジアに伝来した経緯から、アジアでの人気も高い競技です。古くからデンマーク、中国、インドネシアが強く、21世紀に入ってからはマレーシア、韓国、そして日本の選手が国際大会でも台頭してくるようになりました。

世界バドミントン選手権2022 大会概要

ここからは、バトミントン世界選手権2022の大会概要と詳しい日程をご紹介します。バトミントンの世界選手権は、1977年に第1回大会が開催されてから、今年で27回目の開催となります。競技の中では、オリンピックに次ぐビッグイベントです。

  • 会期 :2022年8月22日(月)~8月28日(日)
  • 会場 :東京体育館(東京都渋谷区千駄ヶ谷 1-17-1)
  • 主催 :世界バドミントン連盟(BWF)
  • 競技種目 :男子シングルス/男子ダブルス/女子シングルス/女子ダブルス/混合ダブルス
  • 観客 :全日程有観客(チケット有料)

大会日程

  • 8月22日(月)各種目 1回戦 8時半開場/9時開始
  • 8月23日(火)各種目 1回戦 8時半開場/9時開始
  • 8月24日(水)各種目 2回戦 8時半開場/9時開始
  • 8月25日(木)各種目 3回戦 9時半開場/10時開始
  • 8月26日(金)各種目 準々決勝 9時半開場/10時開始
  • 8月27日(土)各種目 準決勝 9時開場/10時開始
  • 8月28日(日)各種目 決勝

バドミントン世界選手権2022 大会注目ポイント

それでは今大会の見どころをチェックしていきましょう。

バドミントン 女子シングルス

バドミントン 女子シングルスは、今年の全英オープンでも優勝し、現在世界ランキング1位の山口茜選手に注目です!史上最年少で日本代表に選ばれた寵児は、持ち前のフットワークと技術、そしてダイナミックなプレーで、現在の女子シングルスをリードする選手へと成長を遂げました。

対抗は、若干20歳ながら全英オープンの決勝に進んだAN Se Young(韓国)、東京オリンピック銀メダリストのTAI Tzu Ying(台湾)、東京オリンピック金メダルで世界ランキング3位のCHEN Yu Fei(中国)でしょうか。日本の奥原希望選手は言わずもがな、注目選手の1人ですね!

バドミントン 男子シングルス

バドミントン 男子シングルスで注目すべきなのは、なんといっても東京オリンピックと今年の全英オープンを制し、現在世界ランキング1位のViktor Axelsen(デンマーク)でしょう。194cmの長身から繰り出されるスマッシュが持ち味で、男子では名実共に1位の選手といって間違いないでしょう。日本の桃田賢斗選手とは、同世代で永遠のライバル関係です。直近の世界大会では、Axelsen選手が勝利しており、桃田選手が本大会でリベンジなるかにも注目です。

バドミントン 女子ダブルス

息をのむ長いラリーが特徴で、ここ数年日本のお家芸にもなっている女子ダブルス。全英オープンでは3年連続日本ペアが優勝しており、今年優勝した松山奈未・志田千陽ペアに最も注目が集まっています。もちろん「フクヒロ」福島由紀・廣田彩花ペア、「ナガマツ」永原和可那・松本麻佑ペアも黙ってはいないでしょう。

また、韓国や中国の実力のあるペアに対して、経験と実力を兼ね備えた日本人ペア達がどのような試合を展開するかが楽しみです。

バドミントン 男子ダブルス

アクロバティックでパワフルな試合展開が魅力の男子ダブルス。この種目では、2021年の世界選手権で、日本男子ダブルスとして初優勝を飾った保木卓朗・小林優吾ペアに注目です。6月末からマレーシアで行われていた大会で今季2回目の優勝を果たしており、現在の日本ダブルス男子を代表するペアです。

上位のインドネシア・マレーシア勢相手に、パリオリンピックでのメダル獲得に向けて、今大会でさらなる自信と経験をつけていってほしいですね。

バドミントン 混合ダブルス

東京オリンピックでは、バドミントン競技で唯一のメダル獲得となった混合ダブルス。当然、メダリストの渡辺勇大・東野有紗ペアに注目です。基本的に女子が前衛で細かくゲームを作り、後衛の男子がスマッシュで決めるのが定石の混合ダブルスにおいて、時にはあえて前後衛をチェンジし、変幻自在のコンビネーションで試合をコントールするのが、この「ワタガシ」ペアの特徴です。中学からペアを組んでいることもでも有名ですよね。

強力な中国ペア達がライバルとなりますが、日本のファンの前での活躍が期待されます。

最後に

今回紹介できなかった日本の選手の中にも、力のある選手が沢山いる日本バドミントン代表。東京オリンピックではメダル1個のみという結果でしたが、今回は有観客で、しかも日本初開催となるので、素晴らしい試合と沢山のメダル獲得のシーンが見れることを祈っています。また、世界の超一流バドミントン選手達の至極の業の数々を堪能しましょう!