藤本タツキによる人気漫画『チェンソーマン』が、この秋アニメ化することで話題になっています。制作を担当するのは、『呪術廻戦』など人気アニメを手がけるアニメ制作会社MAPPA。今回はアニメ『チェンソーマン』の制作会社MAPPAと主な作品をご紹介します。
制作会社 MAPPA(マッパ)とは
MAPPAは、日本のアニメ制作会社で、設立10年ながら多くのヒットアニメーションを排出していることで有名です。MAPPA アニメは、現実に忠実、かつ漫画では描ききれない細かい描写の再現が特徴。映画『この世界の片隅に』を始め、『進撃の巨人The Finai Season』や『呪術廻戦』のテレビアニメなど、話題のアニメを続々と生み出しています。
社名の由来
元々は、2011年に70歳でマッドハウスを退社したアニメプロデューサーの丸山正雄が、片渕須直監督の『この世界の片隅に』をどうにかして世に出そうと設立しました。
会社名の「MAPPA」は、”Maruyama Animation Produce Project Association”の頭文字を取ったものだそうです。
特徴
作品制作に対して「面白ければなんでもいい。でも気に入らなければやらない」「面倒くさいことをいう人の、面倒臭い希望を叶える」というスタンスを取っていて、こうした制作姿勢からMAPPAに信頼を寄せるクリエイターも多いようです。
手書きとCGを融合させた新しい画づくりをしており、日本のアニメーション業界ならではの手法を磨いていくことを目指しています。
また、様々なタイプの作品に対応できる柔軟さを兼ね備え、バラエティ豊かな作品を作っていることもあり、世界的にも注目を集めている日本を代表するアニメスタジオの一つとなっています。
アニメ作品
MAPPA制作のアニメ作品は、ハイクオリティでドラマティックな演出が特徴です。
『この世界の片隅に』や『呪術廻戦』以外にもどんな作品があるのかご紹介していきます。
『坂道のアポロン』(2012年)
長崎県を舞台に、ジャズを通して出会う3人の高校生の友情と音楽の物語です。耳馴染みのあるジャズの名曲の数々と共に、まるでジャズバーにいるかのような臨場感を生み出す緻密な演奏シーンの作画は必見です。
『ユーリ!!!on ICE』(2014年)
男子フィギュアスケートを題材にした、MAPPAのオリジナルアニメです。作画の美しさと物語の面白さを兼ね備えて、女性視聴者の支持を集めました。
『BANANA FISH』(2018年)
1985年「別冊少女コミック」で連載されていた漫画が原作で、ニューヨークを舞台としたマフィアの抗争や仲間の絆が描かれています。映像が美しい印象的なシーン、丁寧に作り込まれたなめらかな戦闘シーンのどちらも見ごたえがあり、根強い人気があります。
今後制作予定のアニメ
チェンソーマン
2019年に週刊少年ジャンプにて連載が掲載され、ダークファンタジーな世界観が有名になったチェンソーマン。2020年12月にアニメ化決定のお知らせがあってから、チェンソーマン アニメ いつ放送なのか気にしていた方も多いと思います。ついに今年、アニメ『チェンソーマン』は2022年10月11日(火)よりテレビ東京他にて放送開始です。
【あらすじ】
主人公の青年・デンジは親が残した借金返済のため貧乏な生活を送る中、裏切りに遭い殺されてしまいます。薄れる意識の中「チェンソーの悪魔」ポチタと契約して、悪魔の心臓を持つもの「チェンソーマン」として蘇り、不死身の体を手に入れます。普通の日常を過ごすために、公安のデビルハンターとして悪魔との戦いに身を投じていきます。
【作者・藤本タツキ】
藤本タツキは、他にも個性的な世界観の作品をいくつも手がけています。文明が崩壊した世界で、消えない炎に焼かれながら生き続ける少年を描いた『ファイアパンチ』、世界を滅ぼすと恐れられる、角が生えた少女ユタとその兄の日常を描く『予言のユタ』などがあります。
MAPPAはインタビューで「藤本先生の作品は全て読んでいます。全てMAPPAでアニメ化したいなという思いはあります」と、『チェンソーマン』以外の藤本タツキ作品のアニメ化にも強い関心があるようです。今後、他の藤本作品のアニメ版を目にできる日が来るかもしれませんね。
進撃の巨人 The Final Season 完結編
アニメ『進撃の巨人 The Final Season 完結編』が、2023年に放送されることが発表されています。『進撃の巨人』は、2009年から2021年4月にかけて連載された、「壁」の中で暮らす人類が、人間を捕食する「巨人」相手に絶望的な戦いを強いられる物語。2013年からテレビアニメ化しており、ついに10年目の節目に完結編を迎えます。
放送日など詳細はまだ公開されておらず、続報を待ちたいですね!