ドラマを盛り上げるのに不可欠と言えるのが「修羅場」ですよね。浮気や不倫などによって男女関係がもつれ、喧嘩をすることや別れの原因となるようなシーンのことを表しますが、修羅場があるからこそ、ドラマにおもしろさが生まれると言っても過言ではありません。しかし、最近の恋愛ドラマでは恋の「修羅場」が少なくなったと思う視聴者が多いようです。そこで今回は、現代のドラマに「修羅場」が少ない理由とは何か?さとり世代の影響を含めて調査していきます!
さとり世代 とは
「さとり世代」とは、1980年代後半から2000年代初頭に生まれた世代のことを表す言葉です。さとり世代が生まれた背景には、不安定な経済状況や大きな地震や台風災害などの自然災害があり、厳しい現実を目の当たりにするような出来事が多く起こりました。そのため、さとり世代には現実的で物欲や出世欲があまり無く、穏やかで安定した生活を求める人が多いようです。さとり世代の特徴としては他人との衝突や競争を避け、情熱的というよりも現実主義であると言われています。
さとり世代 恋愛の傾向
さとり世代の恋愛の傾向には、消極的なことが挙げられています。というのも、さとり世代には仕事や恋愛よりもプライベートを重視する人が多く、恋人の存在よりも自らのプライベートを重視する傾向にあるようです。また、消極的なために好きな人ができても自分からアプローチするのでは無く、相手からのアプローチを待つタイプのようです。そして、たとえ恋人ができたとしても恋人に期待することもなく、恋人との衝突や言い争いを避ける傾向にあり、結婚に対しての欲もそれほど強くないと考えられています。
現代における 恋愛の傾向
さとり世代の恋愛の傾向について調査してきましたが、現代における恋愛の傾向にはどのようなものがあるのでしょうか。女性が仕事で活躍できるようになり、結婚や育児に関する価値観が変化してきたり、マッチングアプリの普及により出会いや恋愛の仕方が多様化してきたりと、恋愛の仕方や恋愛や結婚に対する価値観が変化してきました。さとり世代だけではなく、恋愛に積極的にならずプライベートや仕事を重視する人が増えているのかもしれませんね。
現代のドラマに「修羅場」が少ない理由
さとり世代の影響
さとり世代の恋愛傾向から考えると、修羅場のあるドラマを現代に描くのは少し非日常的であると言えます。さとり世代のリアルな恋愛観をドラマに反映させるためには、修羅場を無くし、穏やかで安定しているような恋愛を描く必要があります。また、さとり世代の恋愛に置いては恋人との衝突や競争を避ける傾向にあるので、現実主義のさとり世代には修羅場のある恋愛ドラマはヒットしないかもしれませんね。また、恋愛に消極的なさとり世代は恋愛ドラマに対する興味も薄くなっているようです。
恋愛ドラマが流行らなくなっている
現代においてそもそも恋愛要素の無いドラマも増えており、そのことに対するSNS上での反応もいいそうです。原因のひとつとして、さとり世代が恋愛に消極的になっているため恋愛ドラマに対する興味も薄れていっていることをあげましたが、その他の理由としてあげられるのは、SNSの普及。ドラマの感想をSNSで呟く人が多く、それを楽しみにする人も多くなっているため、恋愛ドラマよりもミステリーやサスペンスなど他のジャンルのドラマの方がヒットする傾向にあります。恋愛ドラマかと思いきや終盤はサスペンスドラマだったなんてドラマも最近はあるようですね。
ドラマにリアリティが求められている
現代の恋愛ドラマに修羅場があったとしても、ドラマなのだから視聴者は非現実的な世界を楽しめるのではないかという考えもありますが、現代のドラマにおいてリアルを描くことは視聴者が感情移入する上で不可欠となっています。それはドラマだけではなく、ラブソングでも同じと言えます。ラブソングにおいても歌詞にリアリティが求められ、それに対して共感する人が多いことこそがヒットする条件になってきているのです。リアリティが求められる時代になっているということですね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。今回は「現代ドラマに修羅場が少ない理由」について調査しました。原因としてはさとり世代の影響や恋愛ドラマが流行らなくなっていること、ドラマにリアリティが求められていることなど様々でしたが、今後の恋愛ドラマがどのように変化していくのか、それとも恋愛ドラマ自体が廃れていってしまうのか、今後の変化が楽しみですね。これからのドラマの傾向に注目です。