日本でも人気の韓国オーディション。日本の番組ではみられないサバイバル感や、まるで自分の親友や子どもを応援しているかのように、思わず真剣に見てしまう魅力がありますよね。中でも、JYPエンターテインメントのパク・ジニョンさんが実施する韓国オーディションは有名。男性アイドルだとStray Kidsや2PM、女性アイドルだとITZYにNiziUなど、今をときめくグループを続々と世に送り出してきました。
そんな韓国オーディションは、歌唱力やダンススキル、スター性だけでは合格できない厳しい世界。合格するのにもっとも大切だといわれているのが「人柄」です。人柄を韓国オーディション項目に追加することになったのは、あの世界的ガールズグループ・TWICEの日本人メンバー・モモさんがきっかけだったのだそうですよ。
今日は、韓国オーディションの重要項目である「人柄審査」が生まれた経緯について、解説していきたいと思います。
韓国オーディションはなぜ「人柄」を評価するのか
韓国オーディションでは、歌唱力やダンススキルは大前提として、アイドルとして長く活躍していける人柄にも重きを置いて、評価しています。それには、以下のような理由がありました。
「良い人間」をスターにしたい
パク・ジニョンさんは、合格させるなら「良い人」を選びたいと語ります。自身も、昔は人の悪口を言うことがあったそうですが、現在は一切しないそう。芸能人になるためには「悪い言葉を慎む」だけでは不十分だと話します。「慎む」だけではいつかボロが出るからだそう。スターになりたいのであれば、まず「良い人」になりなさいと語っていましたよ。
誰からも愛される人でなければならない
「人は、謙虚じゃなくても成功できることがある」と前置きした上でパク・ジニョンさんは、生きていれば必ず直面する危機に関して、そしてその乗り越え方について懸念します。いざとなったとき、まわりから助けてもらえるのは謙虚な人。傲慢な人は、ピンチのときに誰も力を貸してはくれません。
スターになっていくためには、危機を乗り越えなければなりませんが、そのとき「まわりから助けてもらえる人柄」であることが大前提なのだそうですよ。
「人柄審査」きっかけはTWICE・モモだった!
https://twitter.com/aymae_na/status/1457863209944113155?s=20
練習生たちに「人柄」を求め続けるパク・ジニョンさんですが、実はその考えに至ったのは、TWICEを発掘した韓国オーディションだったそうです。
泣く泣く脱落させたモモ
モモさんは、韓国アイドルの中でもトップクラスのダンススキルで「ダンシングマシーン」というあだ名がつくほど。スタイルも抜群で、韓国オーディション時からスター性の塊のように思えたモモさんですが、まさかの脱落を経験しています。
脱落直後もダンス練習に励むモモに心打たれる
モモさんは、脱落したその日にはすでにダンス練習を再開。「韓国オーディションに落ちたから、すぐ日本に帰って別のことを始めなきゃ」という思いだったそうですよ。その切り替えの早さとメンタルの強さ、そしてひたむきに努力する姿に、パク・ジニョンさんは感銘を受けたと語ります。
スタッフやメンバーからも絶大な信頼があったモモ
やむなくモモさんを脱落させたパク・ジニョンさんですが、モモさんの脱落に大泣きするメンバーも続出し、モモさんがこれほどまでに愛されていたことを知り戸惑ったといいます。そして、スタッフにも聞きまわった結果、スタッフたちは満場一致で「練習生の中で最も誠実なのはモモ」と答えたのだそう。
「TWICEに必要」モモは追加合格に
https://twitter.com/IonaYoona/status/750716148153331712?s=20
モモさんの圧倒的に優れた人柄を目の当たりにしたパク・ジニョンさんは「TWICEにはモモが必要」「先に合格しているメンバーにないものを持っている」とし、モモさんを急きょ合格メンバーに追加しました。
異例の追加合格には賛否両論ありましたが、2023年現在もモモさんはTWICEのメインダンサーとして圧倒的な存在感を放っていますよね!
まとめ
今では恒例となった、韓国オーディションの人柄審査。日本のアイドル界には、まだそこまで浸透していない審査項目ゆえ、韓国オーディションでは特に注目される部分ですよね。人柄が良いと、自然と応援したくなりますし、ファンから愛されるアイドルが生まれるというのも自然でしょう。韓国アイドルが世界中から愛されるのには、このような理由があったのですね。