皇室行事でひときわ注目を集める「皇室ティアラ」。実は第一・第二といった複数のティアラが存在し、明治時代から歴代の皇后や皇太子妃へ受け継がれてきました。

本記事では、皇室ティアラ種類や第2ティアラの意味、さらに驚きの価格までをわかりやすく解説します。

皇室ティアラとは

皇室ティアラとは、皇后や皇太子妃、内親王などが公式行事の際に身につける特別な装身具です。主に宮中晩餐会や即位に関わる儀式など、格式の高い場で用いられます。ダイヤモンドを中心に、プラチナやゴールドで作られたティアラは、華やかさだけでなく皇室ならではの気品を感じさせる存在。

単なる装飾品ではなく、その方の立場や行事の格をさりげなく伝える役割も果たしています。こうした品格が求められる場は皇室行事に限りません。天皇陛下の御前で演奏した経験を持つバイオリニストの高嶋ちさ子さんのように、特別な場では装いだけでなく佇まいそのものが重視されます。

皇室ティアラの始まりは伊藤博文

皇室ティアラの起源は、明治の頃の近代化政策にあります。不平等条約改正を目指し、欧米と対等な国家像を示す必要があった日本で、初代首相・伊藤博文は宮中儀礼の国際化を推進しました。

その一環として昭憲皇太后の洋装化を進め、明治19年にドイツへ大礼服(マント・ド・クール)とティアラを発注。費用は約15万4千円で、鹿鳴館建設費に迫る巨額な費用を投入しています。

皇室ティアラは装飾品であると同時に、国家の威信を示す外交的象徴だったのです。

 

歴代の皇室ティアラ種類は?

皇室ティアラ種類には様々なものがあります。正装用ティアラ、準礼装用ティアラ、モチーフ付きティアラなどがあります。即位礼や国賓晩餐会、公式行事などその時々によりティアラをつけられているようです。

皇后陛下の第一ティアラ

皇后陛下の第一ティアラと言われるこのティアラは、1886年に明治時代に昭憲皇太后の為に作られたと言われています。その後、代々の皇后たちがこの第一ティアラを受け継いでいます。

ブリリアントカットのダイヤモンドを計60個あしらい、中央には21カラットのダイヤ、そしてティアラの先端には星のデザイン。この星は取り外すこともできるようになっていて、雅子さまは外してつけられています。

この外せる星飾りは髪飾りとしても使えるようなデザインになっているそうです。この第一ティアラには、140個の宝石を組み合わせて作られたネックレスや純金の腕輪なども含まれています。

 

皇后陛下の第二ティアラ

皇后陛下の第二ティアラは、繊細な細工がとても美しく輝くティアラです。大正天皇の即位の時に胸飾りが作られその後、同じモチーフのティアラが作られました。このティアラはその後、昭和・平成・令和と皇后陛下へと受け継がれてきた歴史あるものです。天皇陛下の由緒物として伝わるこの菊型のティアラ・ブローチ・ブレスレット・イヤリングが今後も代々皇后陛下に受け継がれることでしょう。

雅子さまも英国を公式訪問された際の晩餐会でこの第二ティアラを身につけています。

皇后陛下の第三ティアラ

第三のティアラは美智子さまが身につけていますが、雅子さまが身につけたということは残念ながらまだないようです。この第三ティアラは、昭和3年に秩父宮妃勢津子様の為に作成されました。勢津子様の実家の家紋をイメージし作られたようで、パルメットティアラと呼ばれていました。

そのティアラは美智子上皇后に受け継がれたようです。その後雅子さまにパルメットティアラが受け継がれたかは確認されていません。

皇太子妃の第一ティアラ

皇太子妃の第一ティアラは、大正12年、昭和天皇のご結婚にあわせて制作されたものが始まりとされています。その後、1959年に美智子さまがご成婚される際、香淳皇后が皇太子妃時代に使用していたティアラのダイヤモンドを活かし、現在の形へとリフォームされました。

デザインを手がけたのは御木本真珠店(現・ミキモト)のデザイナーで、唐草模様を基調に約1000個のダイヤモンドがあしらわれています。雅子さまもご成婚パレードで、この皇太子妃の第一ティアラを着用され、大きな注目を集めました。

皇太子妃の第二ティアラ

2014年にオランダ国王夫妻を迎えた宮中晩餐会で雅子さまがつけていたのが皇太子妃の第二ティアラでした。海外では「日輪のティアラ・The Japanese Pearl Sunburst Tiara」とよばれているようです。

第2ティアラって何?

皇后陛下だけがつけられるティアラや皇太子妃がつけられるティアラなどがありますが、この第一ティアラ、第二ティアラなどの言い方は、公式な名称ではなく便宜的に使われている言い方です。しかし非常によく知られた一般的な言い方となっています。

ちなみに第三ティアラもあるようですが、まだ雅子さまは一度もつけられたことがないようです。

皇室ティアラの衝撃の価格

皇后陛下や皇太子妃のティアラですが、代々受け継がれてきたものですが歴史的にも大変重要なものでもあり、値段は一切公表されていません。しかし、他の女性皇族のティアラは新しく作られたりしており、値段が公表されているものもありますのでご紹介していきます。

秋篠宮家の長女・眞子さま

秋篠宮家の長女である眞子さまのティアラは、和光で作られたもので約2856万円です。眞子さまが成人になられた際にティアラを新しく作られましたが、ティアラを含めて宝飾品は全て公費で作られています。よって、皇室を離れる際は国に返すことになっているため、眞子さまのティアラは現在返却され宮内庁にあります。

秋篠宮家の次女・佳子さま

秋篠宮家の次女の佳子さまのティアラはミキモトで作られ2793万円です。

2014年に制作されていますが、業者を一般公募し5社の中から実績のあるミキモトが選ばれ佳子さまのティアラを作っています。

 

高円宮家の次女・典子さま

高円宮家の次女・典子さまのティアラは、ミキモトで約1522万円で作られました。典子さまは2014年に出雲大社の権宮司である千家国麿さんと結婚して皇室を離脱しています。

 

高円宮家の三女・絢子さま

高円宮家の三女の絢子さまもミキモトでティアラを作られ、お値段は約14857万円です。

こちらのティアラも公務での必要経費として宮廷費より支払われているので、結婚し皇室を離れた2018年には返却されています。

https://twitter.com/inori_yasaka/status/1454887223443161092

 

敬宮愛子内親王殿下

敬宮愛子内親王殿下(愛子さま)は、コロナ禍の国民生活への影響を配慮されティアラは実は新たに作られていません。愛子さまがつけられているティアラは、天皇陛下の妹にあたる黒田清子さんのティアラです。上皇が個人で黒田清子さんのティアラを作られていたため、結婚されてからもティアラを所有、そのティアラを愛子さまがお借りしてつけられています。

https://twitter.com/saitouhayato888/status/2006653422821589067

まとめ

皇室ティアラは、単なる宝飾品ではなく、近代日本の外交や皇室の歴史を映す象徴的存在です。第一・第二ティアラという呼び方は通称ながら、代々大切に受け継がれてきました。

その背景や価格を知ることで、皇室ティアラの奥深さがより身近に感じられるでしょう。